第十三回 決起集会

わたしたちは生きる、

このすばらしきワケありの世界で。

〜自己批判ショーとその仲間たちと共に〜




 【期間】2016年 9月21日(水)〜22日(木・祝)

 【会場】 新宿ゴールデン街劇場

 【出演】 永吉ユカ/水上由紀/松村秀美
      ナレーション:安達貴英
     〈自己批判ショーより〉
      海老澤貴/川辺健/佐藤ナオト/山本治
     〈なかまたち〉イタマコ(大道芸人)

 【作、演出】 自己批判ショー/松村秀美

 【振付・劇中オペラ作詞】 松村秀美

 【集会プログラム】
  零場 オモシロピエロさん
  一場 朗読の時間 第1000回「すずめのお宿」
  二場 ホテル
  四場 ランチタイムと奇跡の人
  後場 奥様は主婦
  六場 バリウム賛歌
  七場 悪の牧場にいってきました
  八場 朗読の時間 第1111回 「悪の牧場のテーマ」
  急場 ナニワ食品梶@秋の社宅祭りだよ! 全員集合!
  十場 ワケあり河内音頭

  ピエロにコントにオペラにと盛りだくさん!
  食欲の秋!「笑いと涙の幕の内弁当!」を合言葉に
  ぬるっとつながるオムニバス形式で巡る
  関西ナニワ食品株式会社の人間模様と銘打ちまして

  自己批判ショーさんの珠玉のコントの中から
  おひでが大好きな「ホテル」「地獄の総務部」
  「奇跡の人」「奥様は主婦」「悪の牧場に行ってきました」
  の5点を選ばせていただき、ぬるっとお話が繋がるように
  おひでがオトヒメ旧作を引っ張り出し、新作を書き下ろしして
  ドドーンと一本にまとめてみました!!

  零場、まずは「オモシロピエロさん」に
  バルーンアートやマジックで
  劇場に入場するお客様を盛り上げていただきつつ

  一場、「朗読の時間」は、オトヒメ鉄板。おなじみの文学者
  エセなボランエィア協会会長の蓮如彌露(れんにょうみろ)の
  「すずめのお宿」のポエム解説…

  「すずめのお宿…つまりこれは、ホテルで熱く繰り広げられる
   三角関係の成れの果て!
   …そう、いわば、昼ドラ、まがいの、不倫ソング!!」
  ってな流れで、自己批判ショーの鉄板コント

  二場「ホテル」へ突入!
  ムーディなピアノ曲に彩られ…海老沢さんの美声が酔わせます
  そのナレーションは男女の恋愛模様…
  でもビジュアルは、野太い男たちの柔道の組手…

  「絡み合い、もつれあう二人…女は思わず声を漏らしてしまう」
  「まいった!!」

  お客さま、大爆笑でした。私も大好きなコントです!
  ありがとうございました!
  そして三場、ナニワ食品椛獄ア部の物語「おんなたちと地獄の総務部」
  残念な男社員と、実はデキる女性社員。
  ストレスって、ささやかなストレスの積み重ねなのね…

  四場「ランチタイムと奇跡の人」
  昔の作品(プレハブハウス)にも出てきました
  アホOLの岡(松村)とデキるお局OL落合(水上)復活!!

  会社の健康診断を目前、凸凹コンビのランチタイム
  アホOLは
  「一年間残る体重測定値に向かってダイエット」
  デキるOLは
  「健康診断で健康を診断するために被ばくして不健康になりたくない」
  バリウム検査と胸部レントゲンの検査に異議を唱える。
  そんなふたりの女たちの熱いランチタイム!

  話は流れ、「ヘレンケラーって、どんな話でしたっけ? 確か…」
  と、あの!!神コントが始まりました!! 「奇跡の人」!!

  「ヘレン、さあ水よ…」ヘレンは手を出して立小便をする山下清に近づく

  「O・N・I・G…オニギリ…」
  「ヘレン! ちがう! おにぎりのスペルは覚えなくていいの!」

  もう、おひでが好きすぎますよ、このコント!!

  そのまま海老澤さん演じる山下清画伯のオペラ!&ダンス!
  ♪ラ・ラー オニギリが大好きなんだ!
  このオペラ部分からは、おひで書き下ろしの新作です

  セビリアの理髪師より、本作の内容を継承しつつ
  原語のイタリア語に語感を似せつつの作詞作業は
  それこそキ〇ガイになるかと思いました!!

  オペラ稽古とダンス稽古はホンマ丁寧に行いまして(笑)
  海老澤さんのオペラ歌唱力に支えられて!!
  お客様に大笑いしていただけて幸せでした!!

  そんなオペラの上手な清を見守っていた
  デキるOL落合さんは既婚者、つまり奥様…

  「奥様は主婦」だったのです!! 五場!
  「奥様は魔女」な映像は自己批判の職人イットクさんのお力添え!
  そしてナレーションは安達さん! 原作のナレに忠実、ほぼ完コピ!!
  嫁を落合さん、その実母を松村。夫はオモシロピエロさんでした。

  母娘のアクロバティックな掛け合いと
  みょうちくりんなアクションはミラーボールに彩られて…

  「あなたはワイフの称号を持つ女房の国のプリンセス。
   女房の国へ帰り、主婦修行中である沢山の家事手伝い達に
   妻の力を手ほどきする使命があるの!」
  という母の言葉に家族と暮らしていきたいと泣く娘。

  最後は説き伏せられて、近くの公民館に連行されます。
  夫がポツリ。「お義母さんの痴呆、進んじゃったなあ…」

  六場は「バリウム賛歌」
  バリウム検査を嫌がる嫁を支える落合夫の路上ライブ。
  愛妻家の愛妻歌…

  七場は「悪の牧場に行ってきました」
  ナニワ食品鰍フ凸凹OL、落合&岡の出張先での出来事
  これも自己批判さんの鉄板コント!!
  ♪ヨロレイヒーまきばは地獄〜
  華麗なるハードロックなライブのまま、

  八場の「朗読の時間」では悪の牧場の皆さまがゲスト
  ハードロッカーながら食文化に真面目に向き合う牧場主と
  飢餓に苦しむ子供たちを助けたい蓮如センセの心の交流…

  急場は「ナニワ食品鰍フ秋の社宅祭」の物語
  大道芸人のイタマコさんが祭を盛り上げます!
  おおきなバルーンにすっぽり入って、割って出てくるという
  迫力満点!!大ワザをお願いしました!!

  十場、「ワケあり河内音頭」…
  三場の「地獄の総務部」に勤務していた佐藤さんが過労死…
  その妻が納骨を終え、夫が楽しみにしていた秋の社宅祭に参加します
  「河内音頭は、どうしても聞かせてやりたくて…」
  喪服の妻と浮かれた姿の社宅の面々…すれ違う思いに
  虚しく響く ♪えんやこらせーどっこいせー
  それぞれの思惑はモヤモヤと…

  そんな河内音頭のあと、
  オモシロピエロさんの真骨頂!! 大ワザ「バランス芸」
  リクエストしたおひでも
  無事故で無事に終わるかとヒヤヒヤしました!!

  こんな大ワザを間近で観ること、なかなか無いかと!!
  お客様、どうでしたか??

  佐藤さんの妻は、
  大ワザをキメたピエロさんの生きざまに感動!!!

  先ほどまで言い争っていた地獄の総務部の面々と和解します

  最後は、気持ちよくハッピーエンド…

  本音や建前が交錯しながら、
  誰にでも共感できる「あるある」の世界を
  「ないない」のファンタジーで笑いとばせた
  盛り沢山の楽しい回になりました★

  そしていつもより、解説が長くなりました、スミマセン



第十二回 決起集会

わたしたち、ちょっと、こじらせちゃったの…



 【期間】2015年10月10日(土)〜10月11日(日)

 【会場】 阿佐ヶ谷名曲喫茶ヴィオロン

 【出演】 大西智子/永吉ユカ/松村秀美

 【作、演出】 松村秀美

  名作「赤毛のアン」シリーズを
  少女時代に読んだ思い出を懐かしみつつ

  のんびり喫茶に居ながらの「ぺちゃくちゃ」方式にて
  まったりと繰り広げられる物語でした。

  「女友達」の不思議な距離感や絆…
  その、何とも不可思議なオモシロさを追いかけてみました。

  SNS依存症で浮気がやめられない人妻あゆこ(松村)と
  ネットで話題の占い師、ゆみちゃん(永吉)は学生来の友達。

  あゆこの浮気のアリバイ作りに振り回されながらも
  なんだかんだと続く友人関係……

  ハードニートの奈央子(松村)はゆみちゃんの占いのお客様。
  同じくハードニート仲間、のり子(永吉)の親友です。

  奈央子とのり子は互いに「アン」「ダイアナ」と呼び合う親友ですが
  のり子は奈央子に内緒でゆみちゃんの占い鑑定を申し込みます。。

  喫茶店に来店しては去っていく人々と、その人間模様…
  ウェイトレスのシゲタさん(大西)は、そっと見守ります。。



第十一回 決起集会

わたしたちの真夏のオカルトプレハブハウス



 【期間】2014年8月22日(金)〜 24日(日)

 【会場】 ステージカフェ 下北沢亭

 【出演】 荻原 かな/角田 紗里/永吉 ユカ/松村 秀美/水上 由貴

 【作、演出、振付】 松村秀美

  夏だから「ちょっとオカルト」ということで
  オカルト好きな才媛と座敷童の友情(?)の物語です。

  主人公、伊集院れいな(荻原)は「潟с}ダ物置」の技術者です。
  有名国立大学の建築学科を首席で卒業するも、就職できたのは大手物置メーカー。
  幼少時にUFOに連れ去られた記憶を持ち、なぜかモテまくります。

  わらしちゃん(角田)は有名温泉旅館の座敷童でしたが、
  旅館が焼け落ちて、全国をさまよっているうち、
  たどり着くのはなぜか、いつも伊集院れいなが設計開発した
  プレハブ住宅、『レイナハウス』…何故!?

  れいなが配属されたクレーム担当部署は「お客様センター」

  同僚は、お気楽なOLコンビ高橋(永吉)と岡(松村秀美)。
  そして、落合主任(水上)……実は社長の愛人で口コミで人気の占い師。

  【ピンクウラナイハウス】は落合さんが副業で経営しています。
  れいなさんは落合さんと知らずに鑑定を申し込んだり……

  OL高橋の母である桃子(永吉)とネズミババア(松村)の
  婆さん同志の壮絶な恋愛バトルも御座いました。

  そして、物語のすべてをみる、座敷わらしちゃんのバルーンアート!!
  稽古を重ねるたび、手早く美しくなり、公演中は終演後に配布しました。

  久々にオムニバスではない一本もの。
  物語は納涼の宴席で、出し物担当のババを引いた

  お客様センター部のOL達が舞い踊る、セクシーダンスで終演。
  (BGMは、『こんにちは赤ちゃん』)

  『UFO』『ダルシー地下基地』『プロジェクトルールブック』など
  当日パンフの裏面の簡素な用語解説も一部で(笑)好評でした。


第十回 決起集会

「わたしたちをわらわないでゆるさないで
〜でもやっぱりわらって〜」



 【期間】2013年12月21日(土)〜 22日(日)

 【会場】 新宿ゴールデン街劇場

 【出演】 市川 梢/永吉 ユカ/松村 秀美

 【作、演出、振付】 松村秀美

 【紙芝居イラスト】 長縄 キヌエ

 【声の出演】安達 貴英/中島 絵美

 【集会プログラム】
  1.オープニングで観劇マナーを押しつけるわたしたち
  2.参加するだけでお金持ちになれるセミナーへようこそ!
  3.もしもしこちら警察ですが
  4.笑うおまえを、許しはしない
  5.かみしばい 『うまこちゃん わるいこになる』
  6.男と女の紙切り芝居
  7.わたしたちは新宿ゴールデン街法律事務所の弁護士です
  8.朗読の時間 第443回
  9.朗読の時間 第444回
  10.ともに生きよう! この丸い地球で!

  1の観劇マナー論争で喧嘩する出演者からのスタート。
  2の自己啓発系のセミナー参加者の人間模様から3の「母さん助けて詐欺」へ。

  オレオレ詐欺に引っかからないナンバーワン(?)の
  たくましい婆様は松村のネズミババアです。
  うまい棒万引き坊やは市川梢さん。少年に見えたよ!

  4はデパートガールの日常の切り取り。
  2のセミナーに無理やり参加させられた郷田さん(永吉)と小野さん(松村)が
  デパート屋上で催事の準備をしています。
  郷田さんは気を付けないとネズミ講の餌食になってしまいます。

  5のブラック紙芝居は、梢嬢のメルヘンな声で
  これまたメルヘンな長縄氏のイラスト…素敵でした。

  6はクラシック音楽に乗せて、『うわきもの』な男を切り刻む
  紙切り女@(永吉)A(松村)の戦いの物語!

  7は法律事務所のCMで、松村、永吉、市川が弁護士に扮し
  そのまま10の離婚防止のためのHOW TO番組へとつながります。

  8〜9は恒例の「朗読の時間」。エセ文学者でエセボランティア活動家の
  蓮如先生(松村)の孫娘(市川)が、詩の朗読にあわせて踊ります。
  ちなみにこの孫娘は、7と10にでてくる女弁護士です。

  踊りと言えば、劇中、キン肉マンのテーマ曲で華麗に踊る市川が
  なんともいじらしく(笑)張り切って振付しました。

  録音使用&紙芝居などなど、盛りだくさんで
  やっぱりぬるっと繋がるオムニバスでした。


  DVD、あります!!(公演期間中、受付で販売します)


  

第九回 決起集会「わたしたちは さまよえる ことりのように」


 【期間】2012年11月9日(金)〜 11日(日)

 【会場】 新宿ゴールデン街劇場

 【出演】 角田 紗里/永吉 ユカ/麻希 ズレーヌ
      水上 由貴/和田本 美夕紀/松村 秀美

 【作、演出、振付】 松村秀美

 【集会プログラム】
  1.パチンコ=パックンチョ
  2.回転田中
  3.梅子の夢
  4.マネキン興業株式会社 2012
  5.かなしきアヒルの遊覧船
  6.愛のことり友の会


いつもの、ぬるっと繋がるブラックジョークのオムニバス。

【パチンコ=パックンチョ】鈴木美華(和田本)と田中美里(麻希)は同級生
 ばったり出会ったパチンコ店の前。軍艦マーチが鳴り響く中
 世間でいうところの負け組と勝ち組のバトルがはじまる!!
 それを見守るそれぞれの守護霊さん同志も(松村&永吉)バトルを繰り広げ…!!
 ………和田本さんの、上品ぶってるけど鉄工所の奥さんというシチュエーション
 個人的にすごく合っていて、ツボでした。

【回転田中】では危険な趣向でお馴染み、田中まゆみ(松村)がまたまた登場
 まゆみに師匠が居たことがこの回で発覚! 師匠は…従姉妹の美里(麻希)
 美里は恋した男性の住所や通販の買い物状況を探る為に、宅配の仕事を選ぶ猛者
 従姉妹同士の絆は回転木馬の思い出共に、涙を流し、流し、より一層深まってゆく。
 ………麻希さん演じる美里……目の前で毎回見ていましたが、
 本当にキモかった! 素晴らしい!

【梅子の夢】は、精神病院を舞台に描かれた、山田母娘の楽しい遊びの風景。
 パチンコ=パックンチョの中では幸せそうに見えた山田母娘…しかし実は
 母の眞子(水上)はヤクザの情婦で上納金のために新興宗教を立ち上げた教祖であり
 娘の梅子(角田)は心を病み、自分をキャロライン(LA在住)と信じて疑わない…
 ………キャロラインのセリフは一言一言に振付したのですが、
 角田さんを振付するのは本当に楽しい!!!

【マネキン興業 2012】はちょっとテキスト変更して、ほぼ再演です。
 試食販売のデモンストレーターのバイトの面接風景。
 マネキン興業は、山田眞子のヤクザの愛人ライバルである中川留美(松村)が経営している…
 ここにもそれぞれの金策事情で、ほかの登場人物がチラホラ。

【かなしきアヒルの遊覧船】はヤクザの愛人で新興宗教教祖の山田眞子の日常の切り取り
 信者の電話相談に応じつつ、心を病んだ娘と遊び、恋しいヤクザ男からの電話を待つ。
 ……水上さんの小道具の扱いが面白すぎて!!

【愛のことり友の会】は新興宗教。綾小路レイナ、こと山田眞子(水上)が教祖。
 田中美里(麻希)は熱心な信者。マネキン興業にバイト応募したなかにも会員がいる。
 男性に愛されるためと銘打って、怪しい瞑想や体操や祈りを行う。

 こうしてぬるっとひとつながりして、
 ラストは華々しく(?)ミラーボールの回る中、クラシック音楽にノリノリしつつ
 教祖直伝の『男性に愛されるモテしぐさ体操』で、フィナーレ!!

  

第八回決起集会 「わたしたち、お船に浮かんでどこまでも」


 【期間】 2012年4月20日(金)〜4月22日(日)

 【会場】 新宿ゴールデン街劇場

 【出演】 角田 紗里  永吉 ユカ 松村秀美

 【作、演出、振付】 松村秀美


  海が大嫌いなカナヅチのママ。
  溺れた時に助かるために海の男と結婚した。

  船乗りさんのパパは一度船に乗ったら、しばらく帰ってこない。
  ママと長女と次女の三人でパパの帰りを待つ暮らし。

  家族の思い出は、年に二回のドッキングイベント。
  『節分クリスマス』と『七夕雛祭り』

  この時だけは家に居てくれたパパも、もう何年も帰ってこない。
  毎月の生活費も、いつの間にか振り込まれない。

  秘密のアルバイトをする長女。生活をやりくりする次女。
  家政婦さんの年金を借りて、食いつなぐ毎日……

  浮世離れしたママは山の男と浮気中。
  趣味の猟銃デートを重ね、こっそり貯めたお金で逃亡計画中。

  インマルサット(衛星電話)は高いからと、
  パパが作ったビデオ撮影室で繰り広げられる物語。

  それぞれの物思いの中、
  各国の港に宛て、涙で、笑いでパパへ送るビデオレター。

  喧嘩もするし、秘密もあるけど、支えあう家族。

  すべてはうっかり長生きしてしまった、
  認知症の母の走馬灯。

  先に逝ってしまった娘たちが、そっとママを見守っています。


  キワい母を永吉さん、キツい長女をサリちゃん、
  キモい次女と老婆をオヒデ。三人で楽しく家族を演りました。

  とにかくとにかく
  ママのピストルに次女は撃たれまくり!!!
  稽古中から汗だく、フラフラ(笑)

  しかも劇中、ダンス的な振付が結構ありまして……

  『めっちゃ踊ってましたね!』と言われた公演になりました。

  以前の決起でも登場しました、松村の持ちキャラ、
  大阪弁のおばあちゃん(パパの母)がアンケートで好評だったりや

  ボート部出身の松村としましては、おふねへの思い入れを
  そこかしこに散りばめられた、思い出深い公演になりました★

  ありがとうございました!!

  

第三回 緊急集会 「私、うれしい」


 【期間】 2010年10月8日(金)〜10月10日(日)

 【会場】 新宿ゴールデン街劇場

 【作】 鈴江 俊郎    【演出】 森 さゆ里 (文学座)

 【出演】 松村 秀美  【踊り】 鶴見 陽子


  久々の「緊急集会枠」
  第一回「華々コーラ」は二人芝居
  第二回「美しい夜は しずかに踊り うみに沈む」は三人芝居
  そして、三回目の「私、うれしい」は一人芝居でした

  脚本は、鈴江俊郎さん
  松村が悩んでいた日々、
  郷里の蕎麦屋さんでお話をしたあと、
  同郷の先達、鈴江さんに分けて頂いた言葉の数々です

  演出は、文学座の森さゆ里さん
  第二回の緊急集会の演出をお願いして以来、
  久々に演出をつけて頂きました

  そして、踊りは別ジャンルで研鑽を続ける旧友
  フラメンコダンサーの鶴見陽子さん

  さまざまなご縁と契機が揃い、
  難しい演目に挑みました

  いまこの御時世に、
  ひとりのひととしてどう過ごすのかどう生きようか
  ひとりの女性としてどう物事を受け止めるのか

  幻想的な和紙作りの舞台空間に囲まれて
  パリージョ響く、鶴見さんのフラメンコに彩られて
  観客の皆様にもお守りいただいて

  松村にとって、貴重な布石、
  大切なひとときとなりました

  

第七回 「決起集会 わたしたちの白梅事変」


 【期間】 2010年6月4日(金)〜6月6日(日)

 【会場】 新宿ゴールデン街劇場

 【出演】 江実なつこ 吉祥美玲恵 高木雅代 松村秀美 

 【挿入話】 『越後のふしぎ 白梅観音』 作・小林 哲子

 【作、演出】 松村秀美


  政府の監視下にて実施された、秘密の地下実験。

  名前も、家族も、自分のIDになるもの全てを「忘却剤」という薬で
  強制的に奪われた三人の女たちは、地下実験室に集められた。

  観客である集会参加者の皆様は、いわば実験に立ち会うオブザーバー。

  実験ナビゲーター(吉祥美玲恵)の仕切りで、繰り広げられる実験の数々。

  一般には知らされない試みに巻き込まれていく三人の女たち。

  自分の名前も、仕事も、家庭も、何もかもを忘れても、
  しかし、人間としての特性、性格、素質はそのまま。

  社会と自分を繋ぐものを失ったとき、どこまで私たちは正直になってしまうのか?
  建前や、守るべき社会的立場を持たないスタンスって?

  そこで新たにゼロから築かれていく人間関係とは?

  そんなことを皆様で考えながら繰り広げられる実験模様。

  この三人は無作為抽出で選ばれた建前なんですが、実はこれも陰謀。

  劇中、会話するため、臨時にムーミン、ノンフィクションと呼ばれた
  森田幸子(高木雅代)の息子に

  プリティ、ミステリーと呼ばれた
  尾高ひとみ(江実なつこ)は、長男を殺害されていて

  おじゃん、コメディと呼ばれた
  野々村由貴乃(松村秀美)は「犯罪遺族の会」の理事という・・・・・・


  終演後は参加されたお客様にも、「忘却剤」(駄菓子)を配布。
  政府の実験様式として、アンケートを引き換え券にしたのですが、
  歴代決起集会、一番のアンケート回収率でした!!!

  しかも皆様、大変丁寧にメッセ−ジを書いて下さり・・・・

  様々に恵まれた素敵な公演になりました。

  劇中の白梅観音の絵本朗読は、重要な幕間のキーでしたが、

  実際にこのお話は、
  吉祥さんの地元の観音堂を復旧するために出版され、
  終演後、御本の販売もさせて頂きました。

  そして、今まで以上に御参加の皆様には、
  キャスト、というスタンスで御参加頂きました。

  多謝、多謝に尽きる集会となりました。

  

第六回決起集会 「わたしたちは黒く残酷なマニア」


 【期間】 2009年10月30日(金)〜11月1日(日)

 【会場】 新宿ゴールデン街劇場

 【出演】 市川梢 上枝鞠生(Hula-Hooper) 中島美紀(ポかリン記憶社)


     
茉瀬京子、松村秀美

 【劇中ナレーション】 永吉ユカ(オフィスPAC) 中島絵美(オフィスPAC)

 【作、演出】 松村秀美

 【集会プログラム】
            1. オープニングショー 蓮如姉妹の 突撃!街頭!インタビュー
            2. 華麗なるO型族 第百八回 『食中毒』
            3. 女漫才コンビ タイム・ショック
            4. 政治家と結婚したいの
            5. 華麗なるO型族 最終話 『華麗なる終焉』

  蓮如彌露(れんにょうみろ)先生が生まれて、
  いつの間にやら 10年は経っておりました。
  エセボランティア・エセセレブリティ・エセ文化人という
  エセの接頭語をほしいままに操る・・・
  そんな彼女の家族にスポットを当ててみました。

  初めて明かされた! 蓮如先生の家族! 

  そうだ、せっかく家族をやるなら、『華麗なる一族』をパロディしようと!
  やたらめったら血液型にこだわる一家を仕立ててみました。

  『政治家と結婚したいの』では、中島さん演じる、
  長女・蓮如毬世が大奮闘!

  毬世おねえたまの選挙演説中の数々の暴言は、
  現職・引退含め 実際の政治家の皆様がお口になすった言葉ですので!! 
  おひでの主義主張や信条ではありませんです、念のため。

  メイドの鈴木花子、(実はハンドルネームのびのび太←上枝鞠生) と
  蓮如家とは何の縁もない田中まゆみ(松村秀美)は
  ありがたいことに、隠れファンのいるキャラで!!
  リクエストにお答えして、熱く復活!!
  ちなみに、上枝鞠生さんは、
  第四回集会の浅木政枝さんです。芸名改名されたのですね。
  のびのびちゃんは鈴木花子。のび太ファンでコスプレーヤーだから、
  あのメガネと、ドラミの携帯ストラップだったのです。

  ふたりで漫才をしてみました。

  今回、松村は個人的に相当楽しみましたが、
  長く乙姫を観て下さっている皆様にも
  楽しんでいただけたようで……大興奮でした★

  

第五回決起集会 「わたしたち鞭打たれても微笑むの」


 【期間】2006年12月6日(水)〜9日(土)

 【会場】名曲喫茶ヴィオロン

 【出演】市川梢、高橋美貴(あなざーわーくす)、真瀬京子、邑城秀美

 【作、演出】邑城秀美

 【集会プログラム】
            1. 華やいで! セレブリティ・ライフ!
            2. 東京にきた妻たち
            3. マネキン興行株式会社
            4. メルヘン『世界はひとつに関する一考』

   『東京にきた妻たち』は大阪から東京転勤になった夫をもつ、
   大阪魂を忘れぬ団地妻たちの、町会長選を巡る醜い戦い!!

   『マネキン興行株式会社』は、特異なデモンストレーターの世界をパロディー。
   生き馬の眼を抜く!!勢いで叫びまくる、スーパーの試食販売員。
   その斡旋派遣をする会社の新人面接の模様です。

   職業が人を作るといいます。事実だと思います。

   実際にデモンストレーターの仕事をしている方々に熱い支持を頂きました★

   世界はひとつにつきましては、舞台ならではの一品。
   国家を擬人化して、小学校の学芸会の劇をする…相当ブラックでした…

   様々な意味合いで、キーワードは「鞭」
   少々打たれようが、元気にやっていこうではないですか
   というメッセでもありました。
   ちなみに真瀬さんの「鞭」 持ちは、乙姫に限らず鉄板だそうです。


第二回緊急集会 「美しい夜は 静かに踊り うみに沈む」


 【期間】2006年9月6日(水)〜9日(土)

 【会場】名曲喫茶ヴィオロン

 【出演】山像かおり(文学座)、若山慎(スターダス21、ひらり空中分解。)、邑城秀美

 【作、演出】邑城秀美

 【演出協力】森さゆ里(文学座)


   『十二夜』で共演させていただいた、文学座の山像かおりさんと
   羽衣1011の演出、郷田さんの演出される劇団、ひらり空中分解。の若山さんと
    大人??なお芝居をさせていただきました。
 
   いつもの乙姫のブラックナンセンスなテイストとは違い、
   真面目に(?)家族や夫婦、誕生と他界、さまざまに向き合いました。

   稽古場でもディスカッションが盛んに行われ、テキストも何度も見直して吟味しました。
   稽古終盤より、文学座の演出家である森さゆ里さまに合流いただき、最後の総仕上げ。

   終演後のお客様とのお酒の席でも、さまざまなお話ができたことも印象的でした・・


第四回決起集会 「わたしたち町で飴玉をいただいたの」


 【期間】2004年9月23日(木)〜26日(日)

 【会場】名曲喫茶ヴィオロン

 【出演】浅木政枝(Hula-Hooper)、比上暁子、陽月茉莉花、邑城秀美

 【作、演出】邑城秀美

 【集会プログラム】
            1. ラブリー エンジェル ハウス
            2. 小さな古本屋 ユッケ
            3. チュッパチャップスが好きなのね、あなた

   おなじみ滝レン子(男性人気高し)に扮する
   此上暁子嬢の案内によりオムニバスで三本立て。
   レン子曰く、
    「飴とムチ。泣く子に飴。 ふふ。 飴玉って……
   まるで何かを隠遁するため、塗りこめ、隠してゆくような、
   そんな食べ物ですのね……」

   『チュッパチャップスが好きなのね、あなた』の、松村扮するおっさんが
   意外や意外!!
   女子人気ナンバーワンでした。

   乙姫初登場、茉莉花ちゃんのギャルっぷりは忘れられません。

   フラの浅木政枝嬢(現、上枝鞠生さん)演ずる
   のびのび太は、永久に不滅ですね★




第三回決起集会 「わたしたちの黒ヰ学園生活」


 【期間】2003年12月4日(木)〜7日(日)

 【会場】名曲喫茶ヴィオロン

 【出演】市川梢、大西智子、高村志穂、吉田麻紀子(双数姉妹)、邑城秀美

 【作、演出】邑城秀美、坪内志郎(劇団新エマニエル夫人)

   第一回の集会にも御参加いただいた大西智子嬢、再び!
   おなじみの高村志穂嬢演ずる、なつかしの夏目亦子先生(『学校』)もキラリ★

   新しく市川梢嬢、双数姉妹さんの吉田麻起子嬢もお迎えして
   いつものオムニバスではなく、一本締め。
   エセ文化人・ボランティア協会会長である理事・蓮如彌露が設立した
   『黒ヰ学園』は、実は、いわゆる精神病院。

   家族や社会に見放された女性達が、治療と更生を目指して集められ…
   しかし、病める本人達には、
   カルチャーセンターですよ〜というような感じに説明してるわけなんですが。

   真面目に文献を読み漁りました。
   劇中の『水攻め』の各キャストのモノローグは、
   実際に中世ヨーロッパで実際に行われていた治療法なんです。怖い!

   その黒ヰ学園の授業参観という名目で、
   この回の集会は皆様にお集まりいただきました。
   学園理事長である蓮如彌露の学園への情熱に
   賛同いただけたかどうかはアレとして(笑)

   乙姫初の美術家導入、 松本泉様の参加、
   とても阿呆でバカバカしい美しさに満々た空間を実現
   (ちなみに蓄音機に鎮座したフクロウは
   美術家松岡泉嬢の御母堂様、松岡和子先生のコレクションでした)
   音響ファラオと集結頂いたファラオの使徒のお助けもあり。
   嗚呼、とにかく、皆様のおかげで、学園は存続そました(涙)
   いつか同じメンバーで、学園のその後をやってみたいです。
   



第二回決起集会 「わたしたち人間の男に出逢ったの」


 【期間】2003年5月22日(木)〜25日(日)


 【会場】名曲喫茶ヴィオロン

 【出演】阿部鉄丸(トノチョ)、江実なつこ、比上暁子、高園陽子(トノチョ)、高橋美貴(1%LIFE)

    
高村志穂、邑城秀美


 【作】邑城秀美、坪内志郎(劇団新エマニエル夫人)

 【演出】邑城秀美

 【演出協力】渡辺直子(あなざーわーくす)

 【集会プログラム】
            1. オープニング セレモニー
            2. 壊れる女
            3. 華麗なるポエムの世界
            4. 乙女ちっこちゃん
            5. 恋のハ・レ・ル・ヤ★トレビアンナイト
            6. 姉妹四時熟女
            7. 終演の儀

   楽しい稽古の日々でした。本番も楽しみました!
   『朗読の時間』の別バージョン『華麗なるポエムの世界』を
   蓮如彌露(れんにょうみろ)先生のお弟子、金剛路先生で。
   第一回の『与える女』の田中まゆみのキャラで『壊れる女』
   蝶子お姉さまの佇まい。定番化したいキャラクターです。

   『乙女ちっこちゃん』はタイトルと設定のみ、松村で作成、
   坪内氏へ脚本をリクエスト。
    PEACH JHONでリッチなランジェリー購入。
   男性人気、一番でした。皆さん、病んでますね★
   オムニバスながらも、緩やかに各演目がつながっているというスタイルは、
   今回も復活。

   多くの経験をし、多くの方に観に来ていただけた、
   喜びの多い公演になりました。




第一回緊急集会 「華々コーラ」


 【期間】2003年2月1日(土)〜2日(日) 

 【会場】名曲喫茶ヴィオロン

 【出演】邑城秀美、坪内志郎(劇団新エマニエル夫人)

   自発的にものがたりが湧いて出て、どうしてもやりたかったもの。
   実際は昨年の夏合わせに上演予定だった、ちょっとした怪談芝居。

   ひとりしばいで当初書き上げ、知り合いの女性演出家に演出を依頼するも
   女性としての生き方のタイミングでお願いすることができず、
   それすらこの演目らしいエピソードだなと思います。

   彼女とできないなら、意味がないと思って、お蔵入りにするつもりでした。
   しかし、どうしても、個人的にやりたくなり、
   また、一人芝居に逃げがちな自分をやや追い詰めるために
   二人芝居に書き換えて。

   男性役に新エマの坪内氏を向かえ、上演できる運びとなりました。

   坪内氏が脚本を読まないうちに引き受けて下さったことに感動しつつ、
   ほかの様々なタイミングに恵まれて、たった二日の3ステージでしたが、
   これから続けていくための重要な布石となりました。

   読み仮名は「はなばな」でも「かか」でも・・・・



第一回決起集会 「わたしたち竜宮城を追われたの」


 【期間】2002年5月18日(土)〜19日(日)

 【会場】プロトシアター

 【出演】大西智子、比上暁子、高村志穂、邑城秀美

 【作、演出】邑城秀美

 【集会プログラム】
            1. オーディション
            2. スーパー★エクササイズ
            3. 朗読の時間 第433回/第444回
            4. 超はずかしがり
            5. 学校T/U
            6. らぶ・ウェディング
            7. 与える女
            8. アリスの部屋
            9. 大岡越前バックオーライ

   東京で出会った人々と一緒に、ライブをやりたい!
   という欲望に、政所わたなべなおこ嬢が火をつけてくれました。

   tptで出逢った御縁を中心に展開し、プレイガール時代のリメイク含めて合計16ネタ。
   稽古時間がシビアで、大西智子さは、大阪から出張出演。
   読み稽古は一日のみ、本番のみの東京上京。

   通し稽古できた本番一日前に、おのれが出ずっぱりで、
   衣装替えがどうしても間に合わない演目に気づく松村。
   「パオパオ」という演目が消え去りました(笑)

   その瞬間に立ち会った、当時まだ関西在住のあなざのふたり、
   高木雅代さんと高橋美樹さんに大笑いされましたとも!!
   計画は、計画的に★

   本番はまるでフルマラソン!!
   衣装変えて、出て、衣装変えて、出て はしゃいではしゃいで90分。

   大西さんがいなければ、私は、次の衣装がわからなかったよ…
   みんなみんな……有難う御座いました!